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【10/30最新】メール配信サービス「アララ メッセージ」に不正アクセス、メールアドレス約301万件が流出|登録していた人と利用企業がやること

公開:10/29 18:18更新 (日本時間)Webセキュリティ診断センター 編集部約13分で読めます
【10/30最新】メール配信サービス「アララ メッセージ」に不正アクセス、メールアドレス約301万件が流出|登録していた人と利用企業がやること
#不正アクセス#情報漏えい#アララ#メール配信#フィッシング
この記事の要点(確認時刻:2026年10月29日 18時の時点)
  • メール配信サービス「アララ メッセージ」(運営:アララ株式会社。ペイクラウドホールディングスの連結子会社)が外部から不正アクセスを受けました。10月28日に確認し、対象のサーバーをネットワークから切り離しています。
  • アララ メッセージを使ってメールを送っていた会社の配信先リスト(エンドユーザーリスト)に登録されたメールアドレス 約301万件が外部に持ち出されました。対象は1つのシステム(対象環境「bvam001」)です。
  • アララは「メールアドレス以外の情報の流出は確認されていない」としています。対象環境を使っていた会社ごとの内訳は調査中です。
  • 原因は、親会社とアララの10月29日の発表で「Webサーバーの脆弱性を第三者に悪用された」とされています。脆弱性の名前は書かれていません。
  • メール送信をアララに任せていた鹿児島の地域決済「Payどん」(鹿児島銀行など4行庫)は、利用者と加盟店のメールアドレス、決済情報(日時・店舗名・金額)が漏えいした可能性があると発表しました。
  • サービスの再開は未定です。お詫びや注意喚起のメールが届いたら、メールの中のリンクは使わず、送ってきた会社の公式サイトで同じ告知を確かめてください。

ほかの不正アクセス・情報漏えいは → 不正アクセス・情報漏えい チェッカー(サービス名で検索できます)

10月に国内で発表されたほかの不正アクセス・情報漏えいは「2026年10月の不正アクセス・情報漏えい 国内まとめ」で一覧にしています。

この記事は、アララのお知らせ、親会社ペイクラウドホールディングスの適時開示、Payどんを運営する4行庫の告知をもとに、分かっていることと分かっていないことを分けてまとめたものです。最新の状況はアララ メッセージのお知らせ一覧に出ます。この記事も続報が出たら更新します。

何が起きたか(時系列)

アララ メッセージは、会社がメルマガやお知らせメールをまとめて送るための配信サービスです。メールを受け取る人はアララと直接の契約がなくても、メールを送っていた会社を通じて、配信先リストにメールアドレスが入っています。

日付発表の内容出典
10月22日10月21日に公表されたPHPの重大な脆弱性2件を受けて、緊急メンテナンスを行うと告知アララ
10月22日(第2報)対象環境のサービス停止が続いていると告知。止まっているのは「アララ メッセージGUI」「アララ メッセージAPI v1」「repica editor」「repica auto-mail」、通常どおり動いているのは「repica sender」「アララ メッセージAPI v2」。「予防的な対応」で、この時点で不正アクセス・情報漏えいは確認されていないとしていたアララ
10月22日(第3報)19時から復旧作業を行い、順次サービスを再開すると告知(完了時刻は未定)。この時点でも不正アクセス・情報漏えいは確認されていないとしていたアララ
10月28日一部システムで第三者による不正アクセスを確認。当該サーバーをネットワークから切り離し、一部の環境のうち対象環境のサービスを一時停止。対象の利用企業には個別に連絡。停止前に予約が終わっていた配信は、停止中でも送られると告知アララ・アララ(10/29)
10月28日 17:23アララが、Payどんのメール通知など関連サービスを停止(Payどん側の告知による)鹿児島銀行ほか
10月28日お詫びとご報告。エンドユーザーリストに登録されたメールアドレス 約301万件の流出を確認(対象環境 bvam001)。メールアドレス以外の流出は確認されていない。再開は未定アララ
10月29日親会社ペイクラウドホールディングス(東証グロース、4015)が適時開示。原因は「Webサーバーの脆弱性を第三者に悪用されたもの」。外部の専門機関と全サービスの脆弱性箇所を再点検し、攻撃の情報を利用企業や関係機関と共有するとした。アララも同じ内容を掲載ペイクラウドHD(PDF)・アララ

10月22日のメンテナンスで止めた環境と、10月28日に不正アクセスが分かった環境(bvam001)が同じものかどうかは、どの告知にも書かれていません。

ペイクラウドホールディングスは、発生した事象のほかに不正アクセスの影響は確認されていないとしています。業績への影響は精査中で、開示すべきことが出れば知らせるとしています[ペイクラウドHD]。

漏れた情報と、漏れていないとされる情報

アララの発表(10月28日・29日)
持ち出された情報エンドユーザーリスト(利用企業の配信先リスト)に登録されたメールアドレス
件数約301万件
対象メール配信サービスのサーバーシステムのうち1システム(対象環境 bvam001)を使っていた利用企業
メールアドレス以外流出は確認されていない
会社ごとの内訳調査中

ただし、利用企業の側の発表では、メールアドレスのほかの情報にも触れているものがあります。Payどんの4行庫は、漏えいの可能性がある情報として、利用者と加盟店のメールアドレスに加えて決済情報(日時、店舗名、お支払い金額)を挙げています[鹿児島銀行ほか4行庫]。Payどんの分が約301万件に含まれるのか、対象環境 bvam001 を使っていたのかは、どちらの告知にも書かれていません。自分の情報について知りたいときは、メールを受け取っていた会社の告知を見てください。

影響を発表した会社

アララ メッセージの件として、利用企業が自分で出した告知を並べています。アララは対象の利用企業に個別に連絡しているため、まだ発表していない会社もあります。ここに名前がないことは、関係がないことを意味しません。

1件(公表日の新しい順。incidents の更新に合わせて自動で増えます)

公表日会社・サービス件数漏れた(可能性のある)情報状況出典
2026/10/28鹿児島銀行・南日本銀行・鹿児島相互信用金庫・鹿児島信用金庫(メール送信の委託先:アララ)
地域決済サービス「Payどん」のメール通知システム
記載なしPayどんユーザーのメールアドレス、Payどん加盟店のメールアドレス、決済情報(日時、店舗名、お支払い金額)漏えいの可能性鹿児島銀行ほか4行庫 お知らせとお詫び(10/28)・鹿児島銀行 一部サービスの利用停止(10/28)

件数の「記載なし」は、その会社の告知に件数が書かれていないものです。「漏えいの可能性」「漏えい確認」は、各社の告知の書き方に合わせています。

確認時点で発表を確かめられたのは、鹿児島の地域決済サービス「Payどん」です。鹿児島銀行・南日本銀行・鹿児島相互信用金庫・鹿児島信用金庫の4行庫は連名で、Payどんのメール送信を委託しているアララへの不正アクセスにより、Payどんアプリのメール通知(決済・送金完了メール、電子マネーや交通系マネーのチャージに関するメール、地域振興券の購入完了メール、メールアドレスの変更など)と、Payどんの新規登録を止めたと発表しました。二次被害の報告は、現時点でないとしています[鹿児島銀行ほか4行庫・鹿児島相互信用金庫(PDF)]。

同じ10月には、ほかのメール配信サービスでも不正アクセスが発表されています。「ブラストメールへの不正アクセスのまとめ」と「ユミルリンク(Cuenote FC)のお詫びを出した会社の一覧」も参考にしてください。

メールアドレスを登録していた人がやること

漏れたとされているのはメールアドレスです。メールアドレスだけでパスワードが盗まれるわけではありませんが、今回の件に便乗した偽メールが届くおそれがあります。

本物の連絡かどうかの確かめ方

  1. メールの中のリンクは使わない:送ってきた会社の公式サイトは、ブックマークや検索から自分で開きます。
  2. 公式サイトに同じ告知が出ているかを見る:上の一覧の出典からも各社の告知を開けます。
  3. パスワード、カード番号、口座番号を求めてきたら疑う:お詫びや返金、ポイントの付与を理由に入力を求めるメールは、まず偽物を疑ってください。
  4. 迷ったら、公式サイトに載っている窓口に問い合わせる:メールに書かれた電話番号ではなく、公式サイトの番号を使います。Payどんの場合、鹿児島銀行の告知にはデジタルサポートプラザ(0120-947-230、平日9時〜17時)が載っています。
アララや利用企業を名乗る偽メールに注意
ペイクラウドホールディングスとアララは、心当たりのない不審なメールを受け取ったら、本文のURLにはアクセスせず、返信や添付ファイルの開封、ID・パスワードや個人情報の入力もせずに削除するよう呼びかけています。Payどんの4行庫も、4行庫を名乗る不審なメールに注意し、URLや添付ファイルを開かないよう求めています。フィッシング(本物そっくりのメールや偽サイトでパスワードやカード番号を入力させる詐欺)のサイトで情報を入れてしまったら、すぐに本物のサイトでパスワードを変え、同じパスワードを使っていたほかのサービスも変えてください。カード番号を入れた場合は、カード会社に連絡します。

ほかに念のためやっておくこと

アララ メッセージを使っている会社がやること

以下は今回の件に向けた一般的な点検の観点で、アララの指示ではありません。アララの個別の案内が届いている場合は、そちらを優先してください。

1. 自社が対象かを確かめる

2. 何を登録していたかを洗い出す

3. 本人への連絡と公表

4. 個人情報保護委員会への報告が必要か

個人情報保護委員会のページでは、民間事業者の場合、次のどれかに当たる漏えい(そのおそれを含む)は、委員会への報告が必要とされています[個人情報保護委員会]。

報告は、発覚したらまず速やかに行い、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。委員会のページには「委託先事例」や「クラウド事業者による代行報告事例」の記入例もあります。外部からの不正アクセスで配信先リストが持ち出された今回の件は、委託した側の会社も当てはまるかを検討する必要があります。アララが代わりに報告する仕組みを用意するかどうかは、確認時点の告知には書かれていません。自社が当てはまるかは、委員会のページとアララの案内で確かめてください。

自社のWebサイトやサーバーに侵入の跡がないかの確かめ方は「乗っ取られていないか確かめる侵害チェックの方法」にまとめています。

PHPの脆弱性との関係

このサイトでは、10月21日に公表されたPHPの脆弱性「php2shell」を追っています。アララの件との関係について、確認時点で告知に書かれていることは次のとおりです。

このため、この記事では今回の件をPHPの脆弱性によるものとは扱いません。続報で原因が詳しく示されたら更新します。

よくある質問

アララ メッセージを使ったことはありません。なぜ関係があるのですか?

あなたがメルマガやお知らせメールに登録していた会社が、その配信にアララ メッセージを使っていた可能性があるためです。持ち出されたのは、利用企業の配信先リストに登録されたメールアドレスです。

自分のメールアドレスが含まれているか、どうやって分かりますか?

確認時点では、アララが個人向けの照会の方法を案内していません。対象環境を使っていた会社ごとの内訳は調査中です。メールを受け取っていた会社の告知や連絡を待ち、気になる会社があれば、その会社の公式サイトの窓口に問い合わせてください。

パスワードやクレジットカードは漏れましたか?

アララは、メールアドレス以外の情報の流出は確認されていないとしています。ただしPayどんの4行庫は、決済情報(日時・店舗名・金額)も漏えいした可能性があるとしています。会社によって告知の内容が違うので、それぞれの告知で確かめてください。偽サイトでパスワードやカード番号を入れてしまった場合は別で、すぐに変更やカード会社への連絡が必要です。

届いたお詫びメールは本物ですか?

メールだけでは判断できません。メールの中のリンクは使わず、送ってきた会社の公式サイトを自分で開き、同じ告知が出ているかを確かめてください。

アララ メッセージはいつ再開しますか?

10月28日の発表では「未定」で、見通しが立ったら改めて案内するとしています。最新の状況はアララ メッセージのお知らせ一覧で確かめてください。

原因はPHPの脆弱性ですか?

告知では「Webサーバーの脆弱性」とされていて、PHPの脆弱性が原因だとは書かれていません。10月22日にPHPの脆弱性を受けた緊急メンテナンスをしていたことは事実ですが、今回の件との関係は示されていません。

自社のWebサイトやメール配信まわりの安全を確かめたいときは
Webセキュリティ診断センターでは、企業が運営するWebサイトやサーバーについて、更新の状況や侵入の跡がないかの確認を手伝っています。アララ メッセージのアカウントや個別の漏えい状況については、アララのカスタマーサポートデスクにお問い合わせください。相談はこちら

参考にした情報

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